タロット学習で「ゆるくカードの絵を写してみよう」という話をすることがあります。これは、「観察力アップ」という意味でもよいのですが「優先順位をつけて絵を見る」という練習でもあります。
例えば、トートタロットの皇帝のカードはこんな絵ですが。

この中には
盾とか丸とか王冠とかおじさんとか羊とかミツバチとか、色んなものが描かれています。
これを白黒絵に変換してもらった例がこちら。

これは解説講座で用途で作ったのでわりとそのまんまな変換をしていますが、カラーからモノクロになって縦横比も変わっているのであれこれ細部の変更が行われています。
(例えば服の模様はミツバチのみにしています)
ただのコピーではなく元絵をベースにして新しい絵を作ってみる作業は、情報を減らしたり足したりすることになるのでわりとしっかり元の絵を観察することになります。
そしてトートに限らずタロットの皇帝カードをシンボルだけで表現する例。

KAWAII ZEN TAROT より
これは中華王朝や日本の皇帝の服に使われていた「十二章」というシンボルの一部引用と、西欧の皇帝シンボルの「双頭の鷲」の引用と、日欧ダブルにしてます。(日本の皇帝=天皇)
ここでは、斧と 弓みたいな抽象的な記号のみ引用してます。中華の皇帝のシンボルといえば「龍」が有名ですが、実はこんなのもあるのです。
(キングダムとか三国志とか、中華なストーリーで皇帝の礼装を見る機会があったら観察してみてください)
十二章(wikipedia より)

あと、タロットの絵をうつしてみる作業、観察力アップというだけではなく「瞑想の一環」として行うこともできます。
(瞑想としてのタロット模写の手順)
1.好きなタロットを1枚選ぶ
2.それを見ながら、手元を一切見ないで紙にタロットを模写する
この場合、「絵の練習」と思わずに「絵を見ながら、手を無心に動かす練習」としてやると、ちょっとした瞑想状態になって絵をみることができるので、見えていなかった世界が見えるかもしれません。
私は自分でやってみたら「いい感じに集中スイッチが入る」確率が高くて面白かったので、レッスンでも時々取り入れるようにしています。タロットが好きな人には、一般的な瞑想よりストレスなくできる技法だと思ってます。
手を動かす瞑想としてやる場合、キレイに絵を描こうとは思わず、手元を一切見ないで無心にやるのがポイントです←絵自体はグチャグチャになりますけどそれは気にしない。
ここまでタロットで解説してきましたが、瞑想練習や感性のトレーニングとしての模写をやる場合、観察して絵に変換する対象はなんでもよいです。
オラクルカードの中から好きな絵をセレクトしてやってもいいですし、普通に身の回りのクリスタルや植物などでやっても問題ありません。3次元空間の存在を2次元に変換する模写のほうが、頭の体操にはなるかもしれません。
集中力をアップして何かを観察して手を動かす、この作業はちょっとした瞑想タイムになりますので、興味がでたらぜひやってみてください。
