明治・大正時代の金沢出身の文豪に泉鏡花という人がいます。
「海神別荘」などの戯曲をいくつか見たことがありますが、その魅力を一言でいうと
「美しいは正義!」「トニカクカワイイ!」
に浸りきれる圧倒的な世界を作り上げているところ、そして日本語という言語のもつ音楽的な魅力をほかにないクオリティーで表現しているところです。
お人形遊びの超高級版な世界を展開した文豪と言ってもいいかもしれません。
ところで「あらゆる人のメンツを損ねないことが大事」みたいな八方美人的な言葉ではなく、
「カワイイは最高。そうでないことはどうでもいい。」
「恋愛が大事。忠義はどうでもよい。」
「遊びが人生目的。ほかは生活手段。」
このタイプの、公共の場では言いにくいかもしれない本音を発掘しておくことは非常に大切です。
たまに対人関係であらゆる地雷をなるべく踏まないという不可能なゲームに挑戦している人がいます。
(広告でマンガ的な絵を見たら脊髄反射で怒り出す狂徒もいます。下品な週刊誌に下品な写真が掲載されるだけで声を荒げるサイコパスもいます。オカルト雑誌に妖怪の記事がのったら「非科学的」と怒るような独善的な人が世の中にはいます。全ての人の地雷をふまないというのは実際的には不可能です。)
確かに某国の国家元首のスピーチのように「左翼にも右翼にも、自由主義者にも社会主義者にも、伝統文化を擁護した層にも平等主義を重視したい層にも、色んな主張の人がいるところになるべく誰も痛みを感じないようにする。」といった中立的な表現が求められる場は存在します。
ただ、そういう「皆様の長寿と繁栄を祈ります」的な「毒にもならないけど薬にもならない表現」とは別に、「●●が最高だ!」といった実際的な本音を認識することも大事です。
誰かが怒り出すようなレベルの話こそ、誰かの人生を不幸から救うキッカケにもなるからです。
